無色になったら何になる?

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鉄路に見放された旅人は四輪車を崇める

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炎天下のなか、行き過ぎた先から歩いて20分。
無事最初の目的地へ到着した。

 
石川県の歴史を知るためには
まずは川から。

ということで向かった先は石川ルーツ交流館
県内を流れる手取川霊峰白山(※後述)を源に日本海へ注ぐ、全長72kmの河川だ。
日本有数の急流で、住民は洪水に悩まされ続けてきた。

手取川という名前の由来は、むかし倶利伽羅の合戦を終えた
源義仲が急流を渡るために手を取り合って渡ったからとか。
氾濫のたびに渡るのに手間どったからだそうだ。


ところで倶利伽羅といえば、
義仲が牛の角に松明の火をくくりつけ
夜中に平家軍を奇襲した
倶利伽羅峠の戦いが有名だが、
 
不動明王が持つ、煩悩を破り魔を打ち倒す仏智の剣。
龍が巻きつき炎が宿る、伽羅倶梨剣も忘れてはならない。

魔法科高校の劣等生15巻には
敵が全身を炎剣と化して突っ込んでくる

「あれは古式魔法、倶利伽羅剣!(自爆)」

みたいな展開があるので私の記憶に新しい。


最新刊の23巻は、今月10日から絶賛発売中だ!
妹ルートに突入したお兄様がどんどん孤立化する
シリアス展開に、読者として目が離せない…


     ~閑話休題~


交流館の図書室には、郷土関連の書籍が多数置いてあり
ルーツ探し中の私にとっては、まさに宝の山だった。

しばらく本を読みふけっていると、気がつけば午前11時を回っている。
予定ではもう2つ施設を訪問してから昼頃に金沢へ帰るつもりだったので、だいぶ時間を使いすぎてしまったようだ。

慌てて施設を飛び出し、
最寄りの駅へダッシュで移動する。


だが、全力疾走に息を切らしたのも虚しく、
駅到着の1分前に電車は走り去っていった。
時刻表を確認すると、次の列車は40分後。

「おいおい、またか」


こういう状況の人間は、妙な勘が働くもので
「駅といえば近くにバス停が付き物だ」
と思い立って周辺を調べたところ、
幸運にもコミュニティバスの停留所を発見した。

ありがとう石川。
私はまだ見放されていなかったよ。

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どこまで乗っても100円!
コミュニティバスは一人目の乗客が自分だった。
途中でおばあさんが乗ってきた以外、利用者はいない。

こじんまりとしたバスは、
両端を田んぼに囲まれた道をゆく。

田園風景の広がる世界を進む光景は、
まるでトトロの世界に入った気分だ。


石川探訪記③へ続く
(次回は白山と、先祖の旧住所の話をします)


この記事で行った場所まとめ

①石川ルーツ交流館

開館時間は、午前9時から午後5時 (入館は午後4時30分まで)
入館料:300円

館内撮影禁止

石川ルーツ交流館は、北前船で栄えた旧美川町の歴史や、手取川の歴史、
手取川流域の各市町村事跡や民話などを紹介した学習施設だ。
初代金沢県長の執務室を再現した部屋もある。

朝一で行ったにも関わらず、丁寧に対応してくださった受付の方々には感謝!
手取川がこれまで何度氾濫し、住民を悩ませてきたかという暴れっぷりを学ぶことができた。