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昔彼女から本気でビンタされた経験のあるぼくが「ベスト・オブ・ビンタアニメ」を決定する

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こんにちはむよくです。
「そろそろクリスマスだなあ~」と物思いにふけっていたら

昔彼女から本気でビンタされた思い出がよみがえりました。
ちょうどこのくらいの時期でした。

しかも東京でいうなら、
東京タワーやスカイツリーみたいなデートスポットで

その後自宅でも食らっているので、
2回平手打ちをいただいています。


・・・というわけで今回は、
マジギレした女の子から本気で
ビンタされた経験を持つぼくが

「ベスト・オブ・ビンタアニメ」
を決定します。

 

まず知っておいてほしいこと

皆さんにはあらかじめ
お伝えしておきたいのですが

人間は本気でビンタを食らうと
視界が暗転し、耳がキーンと遠くなります。


失われた聴覚はしだいに
フェードアウトしていき、

約5~10秒くらい経ってから
ようやく意識を取り戻します。

この著者は本当にビンタされたことがあるのか?という疑問

そもそも何故これを書くことになったか。
それは先日ぼくが読んでいた、
ライトノベルの文章から始まります。

まずはこちらをお読みください…

エルフは、もの凄く驚いたような声を出した。幽霊を目撃したような顔で震えている。
「あ、あんた・・・・・・あんた・・・・・・ま、まさか・・・・・・ウソでしょ?い、いい、いつも・・・・・・そんな仕事のやり方をしているの?」

「と、当然だろ? 俺はボツが多いし、毎日書かないとやっていけな――」
「やる気がないのに原稿を書くなぁああぁぁぁぁぁあぁぁあっ!」

 バチーン! エルフは、全力で俺にビンタをぶちかました。

「? ??」
もちろん俺は、何で殴られたのか、さっぱりわからない。
痛む頬を押さえて、当惑するばかりである。

エロマンガ先生 妹と開かずの間 (電撃文庫)

エロマンガ先生 妹と開かずの間 (電撃文庫)

  • 作者: 伏見つかさ,かんざきひろ
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2013/12/10
  • メディア: 文庫

※名前はアレですが、全年齢対象の文庫本。
 今年アニメ化されたほどの人気作品です。

これは主人公とヒロイン(どちらもラノベ作家)が、
仕事に対する考え方の違いで言い争う場面なのですが、
全力でビンタを受けた経験のあるぼくは

「は? 本当にビンタされたことあるの?」
と内容はそっちのけで、いきどおりを感じました。

全力でビンタをされたのであれば、
痛む頬を押さえるだけで済むはずがありません。

著者がいかに女の子にビンタをされたことがないか露呈しているも同然で、
非常にがっかりです。


そこで、本気ビンタの痛みを知る
被ビンタ専門家のむよくが

各アニメのビンタシーンを
主観的に★5段階で評価


最終的に現実味を帯びた本当のビンタをしている
ヒロインを決定することにしました。


評価の基準は次のとおりです。
  1. ビンタはヒロイン(性別は女性)が行っていること。
      ※この際、平手打ちを受ける側の性別は考慮しない。
  2. 羞恥心や激情、喧嘩、叱責からなるワンシーンであること。
  3. 渾身を込めた一撃であること。
  4. なぐるまでのフォームが整っていること。
  5. 現実のビンタを尊重した表現であること。

なお作品は、Google検索で
「アニメ ビンタ」と調べた中から10作品をリストアップしました。
それでは始めます!

各アニメのビンタ比較をする

【エントリー1】エロマンガ先生 第3話(山田エルフ)

①小説版
先ほど引用したもの。
いわずもがな評価は低く、星1とする。
【BP】☆☆☆☆
(※ビンタ・ポイントの略)

②アニメ版

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【BP】★★☆☆☆

電光石火のごとく、助走もなく張っ倒す勢いで
ビンタをかました山田エルフ
主人公の首がまがるときの効果音は
「グクグキッグギギ」だ。

主人公は空中で2秒間に約6~7回転し、
床に叩き落ちた後も反動で一回転している。

突発的な初動からすれば、
14歳の女子にあるまじき威力です。

ただし腕を振りかぶってからの
スイングがないため、
現実味のあるものとはいい難い。

視聴者がこれを教材とした際に、

ビンタについて正しく学べないのはマイナス評価だ。

ただ、ぶたれた後の反応は上出来です。
小説版と比べれば、まずまずではないでしょうか。 

 

【エントリー2】機動戦士ガンダム 第2話(セイラ・マス)

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【BP】★★☆☆☆

「爆撃の後をようやくたどり着いたんだ」と話すカイ・シデン
負傷人を運ぶ状況に気がつくも、彼は早く安全な場所へ行きたい気持ちを優先し、自分が乗ろうとしている避難口のエレベーターに手をかけながらも
「の、乗るのかい」と少し嫌な顔をします。
 
それにぶち切れたセイラさんは、
初対面の男に助走をつけてビンタをかまします。

思い切りの良いフルスイングです。

ただ「痛えっ」と悲鳴をあげた後は
カイさんの立ち直りが早く、

「あんた・・・セイラとか言ったよな」と
ニヘラ顔で口を開くので星2とします。
 

【エントリー3】CLANNAD AFTER STORY 第3話(藤林杏)

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【BP】☆☆☆☆

主人公の友人・春原が、
妹を安心させるために偽の彼女作りをする回です。

話のなりゆきでヒロインの藤林杏から
攻撃を受けるのは春原なのですが、
なぜか去り際に主人公も平手を食らいます。

1枚絵のビンタながらも、
しっかりとした迫力を表現しているところが魅力的。

しかし、杏から制裁を受けることが
日常茶飯事の彼らにとっては、
あまり後を引かないダメージのようで、

主人公の頬が赤くなりますが、
数秒もすればひいて治っています。
 

【エントリー4】新世紀エヴァンゲリオン 第5話(綾波レイ)

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【BP】★★★★

基地に向かう途中の雑談で、
主人公(シンジ)の父親である
ゲンドウについて話す際シーン。

自分の父親のしている仕事が
信じられないというシンジに対して、
逆に信頼を寄せている綾波は過剰に反応。

エスカレータを一段昇って
間合いを詰め、シンジが何か言いかけたところにビンタ。

右手を上げたときに上半身が揺れ、
全身を使って叩く様子がわかります。

ぶたれた直後のシンジは
反応できず数秒固まります。

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頬に残る痛みと放心状態から見て、
非常に現実味がある。

ぼくもビンタをされた時は、
まさにシンジくんのようになっていました。
 

【エントリー5】ソードアート・オンラインⅡ 第5話(シノン

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【BP】★★☆☆☆

VRMMOゲーム「ガンゲイル・オンライン」の大会出場前、
主人公(キリト)のことを女子だと勘違いしているシノン
同じ室内で着替えを始めるシーン。

しばしの沈黙のあと、
必死に頭をさげていた主人公が顔をあげた瞬間に
おおきく振りかぶった
軽快で迫力あるビンタが出ました。
 
殴る姿勢はいい線ですが、
ビンタ直後の様子がカットされていることが残念です。


暗転後のシーンで、主人公の赤くなった頬から
手の当たりどころが口のすぐ横だとわかるとおり、

聴覚を奪われるほどの
ダメージはないでしょう。

 

【エントリー6】とある科学の超電磁砲 第23話(白井黒子

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【BP】★★☆☆☆

最終回直前、黒幕の正体と急転直下な
事実を突きつけられて泣きじゃくる初春。
そこで「泣く事よりも、他にやるべき事がある。いつになったら
ジャッジメントの初春に戻ってくれるの」とビンタで諭す黒子

泣き顔にビンタは上級者向け

(えっ、わたし平手打ちされた)な
放心状態の初春の顔がたまりません。

友人に対するビンタなので、
本気とはいえ、マジな痛みはありません。
これがいわゆるフレンドリーファイアです。

殴った側の黒子も手が震えるなど、
優しさを感じる描写があります。
 

【エントリー7】風夏 第1話(秋月風夏)

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【BP】★★★☆☆

主人公の榛名優(はるな・ゆう)は、
絶えずスマホを手放せない少年。

冒頭1分で彼が出会った少女、
秋月風夏はイヤホンで音楽を聞きながら道を走っていたところ、
目の前で立ち止まっていた主人公とぶつかりそうになり、そのまま突っ込む。

ぶつかった反動で主人公が倒れ込んだ後は
「パンツを見た」だの「盗撮だ」などと決めつけ、

挙句の果てに主人公の携帯を
おもいっきり地面に投げつけ、
さらにビンタ食らわす。
 
あらすじを書いただけでも、
かなりやばい女です。
 
フルスイング&アッパーという華麗なビンタ。
赤く腫れた頬と、ぶたれた反動で地面に突っ伏す主人公は
まさに王道といえるビンタです。

ぼくも平手打ちを食らった時はこのくらいの衝撃を受けた気がします。
 

【エントリー8】ベン・トー 第1話(白梅梅)

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【BP】★★★★

ベン・トーは、割引弁当を買うために
少年男女が殴る蹴るのFIGHTを繰り広げる
青春アニメです。
 
入学式の翌日、最初の授業日に登校した主人公は
学級委員長の白梅梅(しらうめうめ)から話しかけられます。

彼女の名前について
「梅ってバイって読むから、それが続くとバイバイって呼ばれるでしょ!」と
まだ親しくもなっていないのに冗談を飛ばしたところ、
速攻でビンタを食らいます。

手の跡が赤くついて、
煙が出ています。

ビンタ後に白梅が放つ
「なんです?ふざけているなら怒りますよ」のセリフには
「怒ってんじゃん・・・」と机につっぷしながらも
自然に会話を続ける主人公。

またその直後も会話なりゆきから、
再度ビンタを食らいます。
 
キレのあるスイングからの、痛みを感じるSEを用いたビンタには清々しさすら感じられますね。

ギャグ要素的シーンのため現実感が少し薄れており、
そこはマイナスポイントになりますが
確実に鼓膜まで仕留めてくる一度目の平手。
そして同じ場所に二度ぶつという狂気的な動作は素晴らしい


なんだか既視感を感じます。
ぼくの実体験も、このくらいの迫力があったはずです。
 

【エントリー9】ポケットモンスター 第1話(カスミ)

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【BP】★★☆☆☆

オニスズメに襲われて川に飛び込んだサトシ。
流れ着いた先で、カスミのルアーに引っかかって魚のごとく釣り上げられます。
 
カスミ「なんだぁ・・・人間さんか」
   「ってひどい怪我!」

自分のことを心配してくれたのかと思ったサトシは
「ありがとう」と返しますが、その瞬間に前触れもなくビンタが炸裂。

川から流されてきた人間にするとは思えない鬼畜っぷりです。

カスミはサトシではなく、ピカチュウが怪我をしていることを心配しており、
トレーナーの責任だと怒ります。
理由は分かるが、そういう問題じゃない。
 
サトシも思わず「はへっ?」って顔をしています。
頬が赤くなったわりには、ぶたれたあとの反応がイマイチかもしれませんね。
また耳のあたりまで手の平がおよんでいないところは、ビンタとして甘く感じます。
 

【エントリー10】ラブライブサンシャイン 第9話(小原鞠莉

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【BP】★★★★★

スクールアイドルをしたい気持ちと
友人の将来を天秤にかけたことから生じていた、
ふたりのギクシャク関係に終止符を打つシーン。

鞠莉「私が…私が果南を思う気持ちを甘く見ないで!」

ビンタから、果南(相手)が台詞を話すまで約8秒。
口を開くまで3秒ほど唇が震えているのはポイントが高い。

頬が他作品にありがちな朱色にならず、現実味のある描写で表現している。

ビンタ直後に鞠莉が話した
5秒間のセリフが
しっかり伝わっている様子を見ると、
聴覚は飛んでいないと思われますが、

友情ビンタのなかでも
素晴らしいクオリティです。
 

まとめ

以上で、最優秀ビンタアニメが決定しました。

第1位:ラブライブサンシャイン 第9話(小原鞠莉)

非常に現実味のあるビンタで、
自分も一度されてみたくなるような
深い味わいのあるビンタです。

第2位:新世紀エヴァンゲリオン 第5話(綾波レイ)

非常にオーソドックスなビンタですが、
受け手の表情にこだわっているところを魅力的に感じました。
一度受けてみたいビンタです。

第3位:ベン・トー 第1話(白梅梅)

ギャグシーンながらも
ダントツで殴る力を感じられました。
ぼくが受けたものに近い気がして
非常に親しみを感じます。


最後に、

ここまで集計してわかったことは、
10作品中で約6割のアニメが
第1~3話までの間にヒロインから
ビンタを受けている
という事実です。

なかでも第1話の割合は30%と非常に高く、
いかに”序盤で主人公を崖っぷちに落とし、
そこから関係を派生させていくか”

というラブコメ要素の本質的なものが伺えます。
みなさんも今後アニメを見るときは、
ビンタシーンにご注目ください!